こんにちは、Takaです。
英検協会によると、英検2級は高校卒業程度の英語力があると定義されています。
履歴書や大学入試に記入できる級は2級以上というのが通説です。
級 | レベル | 出題傾向 |
5級 | 中学初級程度 | 家族のことや、趣味やスポーツなど身近な話題が出題される。 |
4級 | 中学中級程度 | 出題形式や内容がより実用的になる。 身近なトピックを用いた読解問題が加わる。 |
3級 | 中学卒業程度 | 二次試験でスピーキングテストが加わる。筆記試験の題材の幅が広がる。 |
準2級 | 高校中級程度 | 教育や科学などを題材とした長文空欄問題が加わる。 |
2級 | 高校卒業程度 | 医療やテクノロジーなどの社会性のある英文読解が出題される。 |
準1級 | 大学中級程度 | エッセイ形式の実践的な英作文問題が出題される。 |
1級 | 大学上級程度 | 二次試験では2分間のスピーチとその内容に対する質問をされる。 合格のカギは英語の知識だけでなく、相手に伝える発信力&対応力。 |
実際に準2級と2級の単語帳を見比べてください。準2級の単語は具体性が強い単語が並び、2級からは抽象的な概念を表す単語が増えました。また、単語の言い換えも多いです。
私は英検2級の資格をとってから一気に選択肢が開けた感覚がありました。
だからこそ私は英語学習を始めた方にこの級に合格することを強く勧めています。
両者を比較すると扱う語彙数もかなり違います。それゆえ2級合格には試験対策がかなり必要です。
- 今年こそは英検2級合格したい。
- 次回の試験で2級受けるけど、何していいかわからない
- ざっくり試験でどんな問題出題されるのか教えて欲しい
英検2級に合格したい全ての人に向けて
本格的に英語学習を始めて1年で英検2級に合格できた私が
「英検2級一次試験突破のポイント【筆記試験】」をお話しします。
試験の申し込み方法や受験の流れについては次の記事で詳細が書かれているのでご確認ください。
英検2級|一次試験内容

測定技能 | 形式・課題 | 内容 | 問題数 | 問題文の種類 | 解答形式 |
reading | 短文の語句 空欄補充 | 文脈に合う語句を 4つの選択肢から選ぶ | 20 | 短文 会話文 | 4択問題 |
長文の語句 空欄補充 | 文章の空所に合う適切な 語句を4つの選択肢から選ぶ | 6 | 説明文 | 4択問題 | |
長文の内容 一致選択 | 文章の内容に関する問題 | 12 | Eメール 説明文 | 4択問題 | |
writing | 英作文 | 指定のトピックについて 英作文を書く | 1 | 作文 | 記述式 |
listening | 会話の内容 一致選択 | 会話の内容に対する質問 (放送は1回) | 15 | 会話文 | 4択問題 |
文の内容 一致選択 | 短い文章の内容に関する問題 (放送回数1回) | 15 | 物語文 説明文 | 4択問題 |
英検2級|短文の語句空欄補充問題の攻略法

問題の特徴
1〜2文程度の短い英文 or AさんとBさんの1往復程度の会話文の一部が空欄になっています。
その空欄に入る適切な単語を4つの選択肢の中から1つ選びます。
全部で20問出題されます。その内、単語問題が10問、熟語問題が7問そして文法問題が3問という構成がほとんどです。
単語学習をしていれば即答できる部分なので、時間をここでは使わないようにしましょう。
- 1〜2文程度の短い英文 or AさんとBさんの1往復程度の会話文の一部が空欄
- 適切な単語を4つの選択肢の中から1つ選ぶ
- 全部で20問出題
問題の解き方
- 問題文を読み、空欄に入る単語を推測する
- 選択肢にある英単語を確認する
- 空欄の前後とのつながりに誤りがないか確認
- 回答欄に回答番号をマークする
おすすめの学習方法&学習のアドバイス
単語
英単語は基本的に市販の英単語帳を使って学習しましょう。おすすめは旺文社から出されているパス単シリーズです。英検に対応した1冊です。実際に私も使っていてかなり助かりました。
単語は絶対に書いて覚えようとしてはいけません。
これは英語に挫折する人が必ずやっていることです。
単語の学習はこの4つだけを意識してください。
単語を
- 聞けて
- 読めて
- 言えて
- 意味がわかる
英検のテストでも日常生活でも英語を書く機会がほとんどないので、書く練習はしなくて大丈夫です。必要になった時に書き方を学ぶ方が圧倒的に効率的です。
次の記事に英単語学習の具体的な方法を書きましたのでご覧ください。
文法
英検2級|長文の語句空欄補充問題の攻略法

問題の特徴
基本的に長文内の空欄補充問題が2問出題されます。
3つの段落からなるエッセイ文の中に3箇所空欄があります。
その空欄に入る適切な語を4つの選択肢から選びましょう。単語の知識があれば即答できる問題もあるので長文を読む前に必ず、選択肢を最初に確認しましょう。
- 長文内の空欄補充問題が2問出題
- 3つの段落からなるエッセイ文
- 問題数は3問
- 初めに選択肢を確認してから本文を確認する
問題の解き方
- 4つの選択肢を確認する
- エッセイ文を読む
- 空欄の箇所まで来たら、前後のつながりから答えを推測する
- 回答用紙に回答番号をマークする
おすすめの学習方法&学習のアドバイス
大問2は1段落につき1質問であることが多いです。3〜5文程度の英文を素早く読み、内容を大まかに理解できるようにしておくことが重要です。
そのために必要ことは単語力、文法力そして熟語です。
英検2級では中学から高校までの文法の知識があれば十分合格点に到達できます。
それでも心配な方は、かなり深いところまで文法を掘り下げて、
比較解説をした記事がありますので確認してください。
英検2級|長文の内容一致選択問題の攻略法

問題の特徴
大問2の長文と比べると分量も圧倒的に多くなり、語彙力だけでは解答できなくなります。
大問3では300〜650語程度の長文問題が出され、その長文の内容を問う問題となっています。
そのため長文の内容を理解する読解力と論理的思考力が必要とされます。
大抵の場合1段落に1質問で構成されていることが多く、各段落の内容を理解して設問に答えていくと時間的にロスも少なく解答できます。
- 300〜650語程度の長文問題が3つ出題される
- 最初の2つは基本的に3段落構成
- 最後の1問は4段落構成
- 設問は内容一致問題であり、長文の内容に合う選択肢を選ぶ
問題の解き方
- 設問をみて、質問内容を確認する
- 質問内容の選択肢を確認する
- 長文を読み始め、段落ごとに要点を掴む
- 各段落1質問ということを意識しながら解答する
おすすめの学習方法&学習のアドバイス
長文のタイトルを読み、どのような分野からの出題なのかを必ず予測しましょう。
いきなり長文を読み始めるのではなく、必ず設問を読んでから長文読解に入りましょう。設問を確認する際にキーワードをマークしておくと、長文を読んでいる時に関係する文に気がつきやすくなるのでおすすめです。
正解の選択肢であっても、長文と同じ単語が使われているとは限りません。
答えとなる部分が言い換えられていることがほとんどなので、内容の理解を第一に考えましょう。
また、文章がかなり長いので一つひとつ丁寧に読んでいくことができません。スラスラと読めるようにするためには音読トレーニングが最適です。
音声と同じスピードで読む「オーバーラッピング」が効果的です。音読練習に発音の知識をプラスすればより効率的に読解力をあげていくことができます。
↓音読練習・発音指導に関する記事はこちら
英検2級|英作文問題の攻略法

筆記試験の第4問として設置される英作文。やっとの思いでここまでたどり着いたのに、最後に大きな壁がたちはだかります。
英作文の特徴や対策をしておくことで時間と気持ちに余裕を持って解答することができます。
問題の特徴
冒頭に日本語で問題の指示文があります。指示文ではこのTOPICに対して80語〜100語で自分の意見とその理由を2つ述べるように記されています。回答の目安は15分〜20が妥当です。
英作文問題は以下の4つの観点で採点されています。
- 内容:課題で求められている内容が含まれているか
- 構成:英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
- 語彙:課題にふさわしい語彙を正しく使えているか
- 文法:文構造にバリエーションがあり、それらを正しく使えているか
問題の解き方
「序論」「本論」「結論」を意識した英文を書く。これが高得点のアドバイスです。
序論ではTOPICについて自分の意見を述べます。まずは「賛成」か「反対」の立場を書くのがよいでしょう。その際には、指示文の中で使われている単語ではなく、言い換えの単語やフレーズを意識すると得点UPです。
本論では自分の意見を支える2つの理由について書きます。英作文においてこの部分がキモになるのでシンプルかつ明快な答えを書きましょう。この時には客観的なデータや一般的な常識を提示する必要はありません。「なぜ私がそう思っているのか」この理由を示しましょう。
結論では自分の主張をまとめます。単語やフレーズの言い換えを意識して締めくくりましょう。
- 序論:最初に自身の意見を表明する
- 本論:自分の意見を支える2つの理由を書く
- 結論:言い換えを意識してまとめあげる
おすすめの学習方法&学習のアドバイス
英作文では単語力と文法力の双方が必要となります。単語力は筋肉、文法力は骨格です。バランスよく鍛えてきましょう。
英作文は日頃から社会問題や環境問題、教育問題に関心がなければ答えることができません。
新聞やニュース、最近はYoutubeでも時事問題を扱うチャンネルが増えています。
それらを有効活用し、自分から情報を取りに行きましょう。その時は漠然と情報を眺めるのではなく、「自分だったらどうするだろう?」「客観的にこれは正しいのか?」という視点で見ましょう。
まとめ|英検2級合格はスタートライン
英検2級取得で世界が変わります。高校生・大学生なら留学が視野に入ります。
社会人なら転職や給与UPなどのメリットを得られます。
語学はこの先もあなたにとって非常に心強い武器になります。
今後技術の発展で翻訳アプリが発達してくるでしょう。そうなってしまえば英語を学ぶ必要はないと思う方も一定数いらっししゃいます。
でも、本当にそれでいいのでしょうか?
機械に頼らなければコミュニケーションが成り立たないそんな世界、自分で納得できますか?
ビジネスの場面でスマホで毎回翻訳してもらう相手に信頼を寄せられますか?
そんな自分になりたくないなら、今日からがんばりましょう。
英検2級は誰でも合格できるレベルです。正しい努力が大きな結果を生みます。
私は全力でその人たちを応援しています。
では、またっ!
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