こんにちは、Takaです。
いきなりですが、皆さんは洋楽は好きですか?
私は洋楽が大好きで、高校1年生から毎日のように洋楽を聴いて過ごしてきました。いつしか英語を簡単に聞き取れるようになるかもしれないという淡い期待を持ち続け、あれからはや10年以上が経ちました。
次のリストは全て私が以前思っていたことです。
いずれは映画やニュースを字幕なしで見れるようになるんだという期待は儚く散りました。
英語のリスニング力は毎日英語を聞き流していれば身につくものではありません。
リスニングの力を伸ばすために大切なことが2つあります。
それは「発音矯正」と「音読練習」です。

最低でもこの2つだけは意識しましょう!
私は某大手英会話スクールに2年間通い、発音矯正と音読練習の重要性を肌で感じました。ネイティブと話すことはおろか、教材から流れる音声も全くわからなかったところから発音と音読を猛特訓してナチュラルスピードの英文の理解ができるようになりました。
この記事では英語をなかなか聞き取れない方に向けた、リスニング力を鍛えるトレーニング方法を紹介します。
記事の後半には実際に私が行っていた具体的な学習プランも紹介しています。
リスニング力の鍛え方を学べば英検2級合格にぐっと近づきます。
英検2級は「高校卒業程度」の英語力証明になります。
2級の取得で英語関係の仕事に就くことも可能です。もし、今の職場に不満があったり、英語を使った仕事に就いてみたいと思う方はぜひ「英検2級合格」を目指してみてはいかがでしょう。
>>「仕事や趣味を両立しながら英検2級に合格する人の学び方」の記事はこちら
リスニングに発音矯正は絶対に必要

これらの悩みは全て「発音」の知識が不足しているからの一言に尽きます。
多くの日本人は日本語を話すときに使う筋肉しか使えないから英語の発音が難しいのです。
日本語には日本語に適した筋肉の使い方があるように、英語には英語に適した筋肉や舌、唇の使い方があります。こういった知識があるかないかでリスニングの能力は大きく変わります。
ネイティブの会話を聞き取れない、速すぎると感じるのは間違った認識です。
聞き取れないあなたの耳が悪いのではありません。
そもそもネイティブは「言っていない」ことがほとんどです。
語と語を連結(リンキング)させて発音したり、ある語とある語が隣同士になると「脱落」といって音が抜ける現象があります。こうしたネイティブにとって当たり前のルールを私たち日本人の多くは知りません。
ルールがわからないのに上達するわけがありません。
発音は英語を読む・聞く・話す・書くの根幹となるものです。
基礎無くして発展なし。
発音の知識を身につけることでリスニングだけでなく読解力も上がります。
読解力が上がるということは文法の力や語彙力も上がります。
文法・語彙の力がつけば当然、英作文や英会話にもよい影響を与えます。
英語学習のスタートは「発音」からといってもいいでしょう。
発音を学ぶメリットは数多くあります。デメリットはありません。
発音を学びましょう。英語がより一層楽しくなります。
リスニング力を伸ばす11のトレーニング方法


この中でも「オーバーラッピング」「シャドーイング「高速音読」の3つは、私が自信を持っておすすめする勉強法です。
オーバーラッピング
オーバーラッピングは英語の音声に自分の声を被せるトレーニングです。
文字を目で追いながら、聞こえてくる音声を完全にコピーします。
内容の理解よりも音声を真似ることに集中するのがポイントです。
ディクテーション
英文を聞き、聞こえた音声を書き出すトレーニングです。
英語の音と文字の関係を理解することができます。
書き出した文と音声の英文を見比べることで自分の苦手な部分がわかります。
シャドーイング
聞こえた音声の後を追うように音読します。
発音は自分が知っている発音ではなく、音声そのものを真似します。
上手く発音できなかった箇所を重点的に練習することで定着度が上がります。
リピーティング
音声を聴いた後に繰り返して読みます。
リズム・イントネーション・アクセントをマスターするのに役立ちます。
聞いた音声を再現してみるつもりで読むのがポイントです。
音読
音声を流さず自分のペースで読みます。
単語や文の意味がわからないところはマーカーペンで印をつけておきましょう。
音声と比較して自分の音読は何が違うかを分析しましょう。
高速音読
音読と行うことは同じですが、できるだけハイスピードで音読します。
スピードを上げて読むことで脳に負荷をかけられます。
脳への適度な負荷で定着力があがります。
対訳リーディング
日本語訳と英文を交互に読みます。これを3回繰り返します。
1つの単語の意味がわからないと先に進めないタイプの方や長文を読むことに強い抵抗感のある方へおすすめのトレーニングです。
長文内のポイントとなる部分を探し出す力を伸ばします。
パラフレージング
英文の内容は変えずに単語や表現を自分の言葉で言い換えるトレーニングです。
少し難易度が高めとなっています。語彙や文法に自信のある方はこの練習方法がぴったりです。
レポートや小論文対策にも使われる手法の1つです。
ロールプレイング
会話形式の英文を使ってそれぞれの役割になりきって練習します。
会話のパターンや流暢さが身に付きます。
状況設定を理解し、役になりきって練習することで記憶に残りやすくなります。
サイト・トランスレーション
英文を意味のかたまりごとに区切ってスラッシュを引き、英語の語順のまま読んで訳していくトレーニングです。
このトレーニングを行うと日本語の語順で訳す「返り読み」をしなくなります。
英文の理解がより正確になり、読解力とリスニングの向上が見込まれます。
クイック・トランスレーション
日本語を即座に英語に直すトレーニングです。
日本語を反射的に英語に直すことで英語の反応速度が上がります。
リスニングも音声を聞いた瞬間に意味を理解する瞬発力が要求されます。英文を観た瞬間に訳せるような英語の反射神経を身につけましょう。
リスニング力が上がったおすすめの音読方法
今までご紹介した11のトレーニング方法の中でおすすめの方法は次の3つです。
オーバーラッピングの強みは、自分のニガテな発音が一発でわかるところです。
上手く発音できない箇所が続くとかならず、モデル音声とズレが生じます。
その部分にチェック✔や◯でマークしておきましょう。
私は読みにくかった部分を蛍光ペンでマークしていました。そうすると翌日テキストを開いても、昨日読めなかった部分をすぐに把握できるのでおすすめです。
シャドーイングはオーバーラッピングの1つ上の段階のトレーニングです。
音声を完璧に真似できるようになったら、スクリプト(原稿)を見ないで発音してみましょう。
文字という情報を断つことで、より音声に焦点を当てることができます。
文字を見ずに発音できるということは、頭の中で文章を組み立てることができているということです。
話す力は次の公式に当てはまります。
「話す力」の公式
- 「アイディア」×「文章構成力」×発音
シャドーイングは頭の中で、文章を組み立てる力を鍛えることができます。
そしてディクテーションでは脳内の英文をアウトプットする作業を行います。
英文を聞いてすぐにアウトプットするオーバーラッピング。
英文を見ずに、音声のみを頼りにアウトプットする、シャドーイング。
そして英文を見ずに、音声を頼りに英文を組み立て、アウトプット(書き出す)するディクテーション。
これらを組み合わせ、段階的にトレーニングしていくことで必ずリスニング力を上げることができます。私はこの3つのトレーニングで相手の英語を聞き取れるようになりましたし、英文を読むスピードも格段に上がりました。
ただ1つだけ注意点があります。
段階的にレベルをあげていくことです。
いきなりディクテーションをやってもうまくいきませんし、挫折してしまいます。
スモールステップの原則にのっとって、トレーニングを重ねていきましょう。
ディクテーションはかなり負荷がかかります。
自分がやっと読めるようになった英文をモデルにするのではなく、英文を見ただけで意味がわかって、スラスラと読むことができる英文をモデルにしましょう。
例えば中学3年生なら中学2年生のテキストがおすすめです。
高校生なら中学3年生のテキストがおすすめです。
モデル文は英検やTOEICのような問題形式の文でも構いませんが、私が個人的におすすめするのは会話文(ダイアローグ)形式の英文です。
単発で終わってしまう英文より、会話文の方が実用的ですし、ストーリー性があるので意味を推測しやすい面があります。
初めは簡単すぎるくらいが丁度いいレベルです。
徐々にレベルをあげていきましょう。
リスニング力を鍛える学習プラン|音読特化型

私が英会話スクールに通っていて最もメリットに感じたこと。
それは英語の勉強方法を学ぶことができたことです。
その勉強方法は自分自身に実験済みで確かな効果を確認しています。
私がリスニング力を鍛えるために毎日行っていた学習ルーティンをご紹介します。

いつでも・どこでも実践可能な汎用性の高い学習プランです。
英文をみないで聴く(場面を想像する)
英文を見ずに音声だけを頼りに大まかな意味を捉える。
できるだけ場面やストーリーを脳内で想像する。
全体像を掴んでいるか否かでこの後のトレーニングの効果が全く変わってしまいます。より具体的に場面を想像するようにしましょう。
sound check
英文を見ながら英語の音を確認します。英語を聞く際は文字を目と指先で追いましょう。指先で英文を擦るようになぞっていくと脳に刺激が行き、定着しやすくなると言われています。また指先で音声を追うことで、語と語の繋がり(リンキング)を意識しやすくなります。
このフェーズではリズムやアクセント、イントネーションに注意しましょう。ちなみに単語や文の意味を調べたり、考えたりする必要はまだありません。
overlapping
音声に自分の声を被せて音読します。最低でも5回以上行いましょう。
このフェーズの目的は「音を真似る」ことです。
文字を目で追いながら、聞こえてくる音声を完全にコピーする気持ちで練習しましょう。音声を真似ることだけに集中して取り組みます。
shadowing
聞こえた音声の後を追うように音読します。自分が言えない部分がはっきりとわかりますので、苦手な箇所を徹底的に洗い出します。
上手く発音できなかった箇所を重点的にオーバーラッピングや発音チェックを行い、完璧に近づけていきます。
わからなかった語句の意味をチェックする
ここで初めてわからなかった語や文の意味を確認します。
comprehensive shadowing
英文の内容を考えながら再びシャドーイングを行います。
頭の中で場面やキャラクターの心情を考えながら音読しましょう。
会話の相手に自分の気持ちを乗せるように音読します。機械的に音読練習をするより、話しかける対象をイメージするとより質の高い音読ができます。
individual reading
いままでのトレーニングの総まとめ。
モデルの音声になったつもりで音読する。
内容を誰かに伝える気持ちで練習しましょう。
おすすめのリスニング教材
これは有名中の有名ですね。数多くの英語学習者が愛用しています。
また動画の質は高く、コンテンツの量も申し分ありません。
日本語字幕がある動画も豊富にあるため、教材に困ることはありません。
TEDICTというスマホのアプリを使えば、音声を聞き、聞こえた単語を書き出す「ディクテーション」ができます。音声を聞くだけでなく、書き取りもできるこのアプリは一石二鳥です。
全てのサービスを利用するためには有料版を購入する必要があります。
まずはお試しで無料版を利用してみることをオススメします。
出典:Angela Lee Duckworth / GRIT:The power of passion and perseverance
書籍
次の3冊はどれもおすすめの書籍です。
英検受験を想定されている方は、英検の学習もしつつ音読練習もできる『英検文で覚える単熟語』がかなりおすすめです。
記事を読んでいただいて、発音に興味が湧いてきた方は『世界一わかりやすい英語の発音の授業』『英語の耳と口を手に入れる13の法則』がおすすめです。
『世界一わかりやすい英語の発音の授業』はカラー印刷で図解も多く、かなり初心者でも理解しやすい内容に仕上がっています。また、難しい言葉をあまり使っていないのが特徴です。
リスニング力はすぐには上がらない、だから焦らないこと
リスニング力は簡単上がるものではありません。
毎日まとまった時間コツコツ練習しないと上達しません。留学にいくとなぜ英語力が上がるのか考えてみましょう。
英語圏にいくと常に英語が飛び交っています。
文字は全て英語。
生きていくためには英語を使わなくてはならないのです。
人間は自分に優しい生き物です。これは誰にでも言えることです。
ストレスばかりの人生に耐えれる人は多くありません。もしあなたが英語力を身につけたいのならそのストレスフルな生活に自ら飛び込んで行かなければなりません。
日本に住んでいれば正直言って英語は必要ありません。生きていけます。
でもあなたは英語が必要だと思っているし、学びたい。
それだけでもあなたはすごい人です。その気持ちがあれば必ず英語を聞けるようになるし、話せるようになるし、読めるようになるし、書けるようになります。
自分の軸や目標を強く持つこと。
すぐに結果がでなくても焦らず、目の前のことに必死になること。
>>「自分だけの目標を見つける有能ツール」を紹介した記事はこちら
そうすれば近い将来必ず英語ができるようになります。
私がそうだったように。
皆さんの英語学習の役立つ知識や情報をこれからも発信していきます!
では、またっ!
コメント